いじめ自殺

いじめで自殺した人の遺書

いじめ自殺によって子供を失った遺族の中には、遺書を公開している人もいます。
これは、いじめの真相を究明するためと、
いじめ自殺者を1人でも減らしたいという思いによるものです。

 

不幸にして、いじめを苦にして自殺という道を選ぶ人は後を絶ちません。
なぜ、彼らは死を選んだのでしょう。

 

ここでは、インターネット上に公開された遺書の一部を紹介します。
自殺にまで追い込まれた子供たちは、どのようなことを考えていたのでしょうか。

 

20年以上前ですが、1986年に起こった、
いじめ自殺事件の遺書にはこのようなことが記されています。

俺だってまだ死にたくない。だけどこのままじゃ「生きジゴク」になっちゃうよ。
ただ俺が死んだからって他のヤツが犠牲になったんじゃ、
いみ(意味)ないじゃないか

 

「生き地獄」と言うほど、辛い毎日を送っていたのが分りますね。
そして、自分以外の犠牲者を出したくないという願いまで込められています。

 

1994年に愛知で起こったいじめ自殺事件の遺書の一部です。

「働いて必ずかえそうと思いましたが、その夢もここで終わってしまいました。」

 

この事件は、いじめの中で金銭を恐喝されるというものでした。
被害者は、親のお金を持ち出してそれに応じていました。

 

そのお金を返すことが「夢」になってしまうほど、追い詰められていたのです。
被害者は、いじめの事実を最後まで周囲に相談することができなかったそうです。

 

同じく、いじめの中で金銭を要求されることが続き、
それを苦にして自殺をした事件もあります。

 

2011年、大阪で起きた高校1年生のいじめ自殺事件の遺書の一部です。

「今日で死ねる。やっと楽になれる。俺は金に殺された。金なんかなかったらいいのに。
お父さん1人にしてごめんな。
今まで苦労かけた。でももう心配せんでいいで。長生きしてな。
今まで育ててくれてありがとう。
おばあちゃんにもいっぱい心配とか苦労かけた。今までありがとう。長生きしてな。」

 

金銭の要求がよほど耐え難い辛いものだったのでしょう。

 

「金に殺された」「金なんかなかったらいいのに」という言葉が印象的です。
家族に対する思いやりの言葉が切ないです。

 

優しく家族思いの性格だからこそ、いじめのことを言いだせなかったのかもしれません。

 

2005年に起きたいじめ自殺事件では、被害者が小学生ということで世間に衝撃を与えました。

 

小学3年生の頃から、「キモイ」などといじめられるようになり、
それがだんだんエスカレートしていったそうです。
いじめのことは、周囲に相談していなかったそうです。その遺書の一部です。

「6年生のみんなへ
みんなは私のことがきらいでしたか? きもちわるかったですか? 
私は、みんなに冷たくされているような気がしました。
それは、とても悲しくて苦しくて、たえられませんでした。なので私は自殺を考えました。」

 

学校の中で孤立して、言葉の暴力に耐えきれなかったのでしょう。
周囲に相談できず、孤独な思いで辛い毎日を送っていたのが分ります。

 

このように、いじめ自殺者の中には、家族に全く相談していなかったというケースが多くあります。
それは、家族を思いやる気持ち、心配をかけたくないという気持ちからくるもののようです。

 

2010年に起こった川崎市の中学3年生のいじめ自殺事件の遺書には

「家族のみんなにはお願いがあります。1つは、自分たちをどうか責めないでください。」

という一節があります。

 

2013年、名古屋市で起こった中学2年生のいじめ自殺事件で残された遺書には

「気付いてあげられなかったなどと後悔しないでください。自分から隠していたのです。
大丈夫なように振る舞っていたのです。」

と記されています。

自殺を図る子は誰にも相談しないことが多い

いじめを苦に自殺を図る子供の中には、いじめられていることを周りに言いだせないばかりか、
いじめられていることを隠して、
周囲に気づかれないよう、無理に明るく振舞う子も少なくありません。

 

子供を持つ親、保護者のみなさんにとっては、
どの遺書も胸がしめつけられるような内容だったのではないでしょうか。

 

自分の子供を絶対に、いじめ自殺の被害者にも、そして加害者にもしてはいけません。
それが、いじめの犠牲者となった子供だちと遺族の願いでもあります。

 

酷いいじめに遭っている子供ほど、その事実を近しい人に相談しづらいものです。

 

言いだすのにも勇気がいりますし、もともと我慢強く、思いやりがあり、
親を心配させるのなら、自分だけが我慢すればいいと抱え込んでしまうこともあります。

 

1人で抱えきれなくなり、誰を信じでよいかもわからなくなって、
生きている意味さえわからなくなり、自殺に追い込まれていくことから
相談できる環境を整えておくことは、とっても重要なことです。

 

子供は親の笑顔、喜ぶ顔がみたい、褒めてもらいたいと強く願うものです。

 

いじめによって、自分を取り巻く世界がどんどん暗く狭くなり、
そこから抜け出すには「死」しかないと思い込んでしまい、自殺という道を選んでしまいます。

子供とコミュニケーションとれていますか

そうなってしまう前に、親に、周囲の人間にできることはたくさんあります。
まずは、子供の様子をよく見てください。
普段の、素の姿を把握できていますか。よく会話できていますか。

 

学校の話を、学校の友達の話をすることが、以前と比べて減っていませんか。
食欲はありますか、夜は眠れているようですか。

 

家のお金を無断で持ち出している様子はありませんか。
お金を持ち出していたら、理由を把握していますか。
その理由は、不自然ではありませんか。

 

持ち物や衣服が汚れたり壊されたりしていませんか。
汚れた理由、壊れた理由を疑ってみたことはありますか。

 

暗い表情が多くなっていませんか、逆に、無理に明るく振舞っていることはありませんか。

 

子供は、いじめを口にせずとも、サインを出していることがあります。
それを見逃さずキャッチすることが、自殺を防止する第一歩です。

 

子供の様子から、「もしかして、いじめ?」と思って子供に話を聞いても、
そんなことはない、と否定されてしまうかもしれません。

 

子供にとって、学校でのいじめはとてもデリケートな問題です。
親に言うことで「チクッた」と、さらにいじめが悪化することを恐れて
言いだせないケースもあります。

 

そんな時は、いじめの事実や証拠を確認するために、
探偵事務所や調査会社に依頼するのも有効な方法です。

 

調査のプロですので、学校での様子や部活中の様子、登下校中の様子を、
他人に気づかれることなく調査してもらえます。

 

親が直接証拠集めをするのは限界がありますし、
バレたときにいろいろとトラブルが起こることも考えられます。

 

いじめ問題を有利に、効率的に解決させるためにも、いじめの事実確認、
証拠集めはとても重要です。
プロに任せるのは、かなり効果的だと言えるでしょう。

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